info@jcwp.net

JCWPからの最新情報

中国の認知症ケアへ日本から発信

IMG_9759[1]

 

 4月26日、北京の介護施設を会場として、北京では初めてとなる研修会を、日中福祉プランニングがコーディネートしました。日本のこの分野では、理論と実践ともに長年経験を積んだ専門家による認知症ケアについての講義は、北京の参加者にはとても内容の濃いものとなりました。

 これまで、中国では多くの民間施設が認知症の高齢者の入居を断ってきました。認知症は病気と見なされ、暴力傾向や徘徊の行為に対してどのようにケアをしていけばいいのか分からないことが多いのです。以前、ある民間施設で認知症の入居者が転落した事故があり、家族から裁判をかけられたことなどから、民間施設にとって重度の認知症の方を入れることにより、大きなリスクを抱えることとなるため、どうしても消極的となります。一方、公立の施設は料金や立地などが民間と比べて魅力的であるため、満床状態が続いており、順番待ちだと何十年もかかると言われるほど入居が難しい状況です。

 しかし、高齢社会が進めば、認知症と向き合う確率も高くなり、日本同様に中国にとっても避けて通れない問題です。施設の建設が続々と進んでいる中、競争が激しくなり、入居率が低い施設が少なくありません。そんな状況下では、つい認知症ケアで勝負に出る施設が現れてきて、今後も急速に増えていくと予測されています。

日本では、認知症に関して昔から取り込んできて、ノウハウを積み重ねてきていますが、現在も研究され、実践されています。各地で医療や、介護の一線の方々が勉強会やセミナーなどを開催し、より良いケアを目指しています。

 今回北京での研修会はこれまでの蓄積した知識、ノウハウを発信する意味合いで、大きい意義があると同時に、ビジネスチャンスが生まれてきました。施設のメンバー総動員で、経営者から管理職から介護スタッフの皆さんまで、みんな真剣なまなざしで研修に臨んでいました。 会場は熱気に包まれ、質問が絶えませんでした。

 入居者とどう向き合うのか、ユニットケアはどうして認知症に適しているのか、施設に入っても自宅にいるような生活をどうしたら実現できるのかなど、中国では認知症ケアの成果が出るまで長い道のりでありますが、これからもビジネスとして根気よく発信し続けていきます。

 


Leave a Reply