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2020年、振り返って〜

2020年、「特別」な一年。

新型コロナウイルス肺炎が世界に猛威を振るい、様々な出来事がありました。
そして、人々の人生、仕事、生活様式が大きく変えられました。

今年の1月末頃、中国を震源地とされた新型コロナウイスが、ここまでパンデミックし、世界を震撼させるとは、誰もが予測されなかったでしょう。

私、一個人も、予定していた仕事はすべて変更を余儀なくされ、結局、来日して30年近くになる中で、一年間のうち、一度も日本を出なかったのは初めてのことでした。

ところが、それは必ずしも悪いことだけではありませんでした。日中の事情に詳しい立場から、じっくり観察し、思考する時間を得られました。従って、両国に向かって発信できる余裕も生まれました。そして、日本初の介護ビジネス交流のプラットフォームの設立ができました。年末まで4回にわたり、日本と中国の高齢社会や介護サービスなどの課題で、両国からたくさんの参加を得て議論ができました。対面ができなくても、有意義な交流ができたことは、コロナ禍に対応する一つの成果となりました。

そして、介護専門誌やオンラインメディアに、たくさんの記事を寄稿しました。

また、ついに「高齢者住宅新聞」の連載コラムは100回目に達しました。

下記に一部の寄稿を紹介します。いずれも読者から大きな反響がありました。

・2月頃、中国の武漢が閉鎖され、中国全土にわたりマスクや防護服が不足した際、日本の官民から温かい人道支援が行われました。「山川異域、風月同天」の八文字は中国の人々の心を揺さぶりました。

「新型肺炎が猛威をふるう中国で、日本の対応がやたらと称賛される理由」https://diamond.jp/articles/-/227960

・武漢のコロナ最前線で、医療関係者が体験したことをレポートしました。沢山の日本の読者から共感をいただきました。

「コロナ最前線・武漢で「地獄」を体験した医師や看護師たちの声」
https://diamond.jp/articles/-/233616

・「必読の文章」と言われ、コロナ危機で注目を集めた論考である京都大学の藤原辰史先生の「パンデミックを生きる指針――歴史研究のアプローチ」の最後に引用していただいた一節。

「武漢で封鎖の日々を日記に綴って 公開した作家、方方は、『一つの国が文明国家であるかどうか[の]基準は、 高層ビルが多いとか、クルマが疾走しているとか、武器が進んでいるとか、 軍隊が強いとか、科学技術が発達しているとか、芸術が多彩とか、さらに、 派手なイベントができるとか、花火が豪華絢爛とか、おカネの力で世界を豪遊し、世界中のものを買いあさるとか、 決してそうしたことがすべてではない。基準はただ一つしかない、それは 弱者に接する態度である』
(日本語訳は日中福祉プランニングの王青)」
https://www.iwanamishinsho80.com/post/pandemic

8月1日のNHKBS1スペシャル「コロナ新時代への提言2」でも、この訳文が紹介されました。

この引用は、「方方日記」を初めて日本に紹介した私の寄稿からの一節であります。ちなみに、今年9月に、河出書房新社の「方方日記(武漢日記)」(日本語版)が出版され、今では、「日記」は日本でも広く知られましたが、ダイヤモンドオンラインに寄稿した記事は、3月6日に公開され、日本では一番早く「方方日記」を紹介した記事となります。書いた自分としては、誇りに思います。

その記事は下記の通りです。
「武漢から新型コロナ禍を発信して読者1億超、当局の削除にも屈しない『方方日記』とは」
https://diamond.jp/articles/-/23092

そのほか、中国でコロナ感染が落ち着いてからの高齢社会問題などについても発信いたしました。
下記はその一部の記事です。

「中国の介護施設でクラスター感染が出なかった3つの理由」
https://diamond.jp/articles/-/239220

「中国でコロナ後に日本の習慣が普及しても、テレワークが定着しなかった理由」https://diamond.jp/articles/-/243690

コロナを機に、中国で注目度が高くなった「日本の生活習慣」
https://www.jiji.com/jc/v4?id=20200628oho0001

・日本の「小学校の給食」が中国で大きな話題となるのはなぜ
https://diamond.jp/articles/-/248854

・中国の高齢者の最新「食」事情
中国の高齢者の「食」事情(レポート)

・中国、新たに14の「介護保険試験都市」を追加した背景の解説
高齢者住宅新聞 連載106回「中国、新たに14の都市を加え介護保険をテスト」

・中国は70年以上ぶりに「定年延長」がいよいよ始まる、その背景を解説
https://diamond.jp/articles/-/256075

執筆のほか、これまで主な仕事であったコンサルや講演も、オンラインが主な形となっている中で、アナログな私ですが、幸い、いろいろな実践で段々慣れてきました。これらは、オンラインで着々と行うことができました。

そして、何よりも嬉しかったのが、出身大学の同窓誌にインタビューを受けたこと。「日中の架け橋の熱い想い!」のようなタイトルでこれまでの事業と思いを紹介していただきました。とても光栄なことだと思っています。そして、教育者が主な読者となっている月刊誌「Her Story」にもインタビューを受けました。これらをバネに今後、日中両国の相互理解を深めるために、引き続き発信してまいりたいと思います。

寄稿にしても、オンラインセミナーにしても、講演などにしても,今年も相変わらず、たくさんの方々から信頼していただき、支えていただいたからこそ、この一年は、コロナであっても、無事に且つ有意義に過ごすことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました!

来年も、引き続き、ご支援をいただきますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 


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