中国の少子化が進み、“三人っ子政策”導入も立ちはだかる「三つの壁」
中国政府は、5月31日に「高齢社会への積極的な対応策として、生育政策を改善すべき、一組の夫婦にはこどもを3人までの「三人っ子政策」を実施し、関連の支援策もセットで導入する」と発表した。これは、大きなニュースとなり、驚くほど大きな波紋を呼んだ。
SNSでは、批判的なコメントや自虐と皮肉なコメントが飛び交った。
「1人の子どもでも無理なのに、ましてや3人?とんでもない!」
「何これ?一人っ子同士の夫婦で、上に4人の親の面倒をみて、下に3人のこどもを育てて、年をとったら、9人の孫の 面倒をみろっていうわけ?それに65歳まで退職年齢を延長すると政府がいう。この状況だと、退職の前にもうあの世に行ってるかも…」
など、このような書き込みが溢れかえった。
一方、5月11日に、中国国家統計局は2020年に実施した国勢調査の結果を発表した。中国の高齢者が急速に増加している一方、出生人口が年々減りつつある。出生率が低迷している。
なぜ、若い世帯が子どもを産みたくないのか。出生人口の低下は、現在の中国が抱えている様々な社会問題を映しているかもしれない。
下記、寄稿しました。
https://diamond.jp/articles/-/272824