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広場で踊るおばさんたち

最近、夕方から夜にかけて、中国各地で公共の場所となる広場、公園、歩道などで、沢山の中高年の女性たちが集まってダンスや速歩きのような運動しています。最初に始まったのはある地方都市でしたが、いつの間にか全国各地に広がって、その勢いは止まる気配がなく、大きな話題を呼んでいます。「大媽広場舞」(おばさん広場ダンス)や「暴走おばさん」など、これまで聞き慣れない言葉が巷で溢れるようになり、世間を賑わす社会現象と言っていいほどです。これを商機として見なして、自社名と商品名のTシャツを参加者に無料で配って、宣伝効果を狙っている会社まで出現しています。

夕方ともなると、広場でCDレコーダーのボリュームを大きくし、百人以上の女性が二重三重の輪を作り、音楽に合わせて踊ったり列を作っては広場を中心に速歩きしたりするというのが最近中国各地でよく見られる光景です。参加者は、大勢の人と一緒にいるとお友達ができるし、身体を鍛えることもできる、毎日楽しく参加していると言い、また、別の人は、3カ月で踊りや歩いたら、5キロも痩せて身体の調子がとても良いと言います。

ところが、この社会現象には反対な意見や周辺住民からの苦情が絶えません。というのも、途轍もなく大きな音量が周辺にまで聞こえて騒音となり、また夕方の交通量や通行人の多い時間帯では、通行の妨げになっています。夕方から始まって夜8時まで続く中、住民の怒りが爆発して、阻止する動きが出てきまして、警察を呼んだりするまで発展した事態もあります。まさに、一部の人が楽しんで、一部の人が迷惑するような状況です。また、この現象で世間の目が高齢者に厳しく向けていることも少なくないです。

このように高齢者にまつわるトラブルはいつも起っています。朝の公園でも、場所取りで高齢者同士が喧嘩になったり、音楽の騒音で高齢者以外の人は近づけなかったりしています。市民が活動できる公共空間が整備されてないという現実の表れだと専門家は指摘します。高齢者が自発的に体を鍛えることは、病気の予防にもなっているのだから、政府は医療保険の抑制ができることができ、高齢者のスポーツ運動を支持し協力すべきだとも言います。例えば、毎日の時間帯と場所を決めて高齢者専用にするなど、法律と規定を作るべきだと提言している人もいます。

最新ニュースによると、この「おばさん広場ダンス」は、ついに中国国境を越えて、ニューヨークや、オーストラリアなど海外まで広がっています。もちろん踊り人は現地の華僑のおばさんたちです。統一した服装で踊る中高年女性たち


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