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「大阪市・上海市友好都市提携50周年」記念行事レポート(in Shanghai)

大阪市・上海市は友好都市提携50周年の記念イベントの一環として、12月初旬に、上海で日中の関連企業による交流や商談会が開催されました。

12月4日 午後

上海市の政府機関である「上海市対外投資促進中心」にて、大阪の参加企業の商品や大阪のヘルスケア産業、日本の介護保険の福祉器具の給付政策などを紹介しました。

12月5日 午前〜午後

日中ヘルスケア企業間の商談会を行いました。

商談会に参加した日本の5社に対して、約22社の中国企業の申し込みがあり、中国企業の数が圧倒的に多いため、日本企業のテーブルにひっきりなしで中国企業が訪れてきて、5時間の商談会は人が絶えず着々と進みました。中国側は日本の商品に大変興味を示されました。

日本側が提供した口腔ケアの人材育成関連やオムツと医療廃棄物を安全に処理する機械、空気清浄器、安全な歩行器など、コロナ禍以来、ウィルスに関する意識が強くなり、感染防止に力を入れている中国にとっては、どれも導入したいものです。双方が今後も連絡を取り合ってビジネスに繋ぐことを約束しました。

商談会の映像は下記にてご覧ください(言語:中国語)

https://www.youtube.com/watch?v=AUX6sMif2bs

 

12月5日 午後

「新虹橋国際医療センター」、「虹橋国際中央商務区」を見学。

2010年に上海市人民政府によって認可されたハイエンドの医療サービスが集まるエリアです。虹橋国際オープンハブの中核エリアに位置し、総計画面積は約100ヘクタール。最新の医療設備を揃えているだけでなく、様々な医学研究も行い、質の高い医療サービスが 3 億人に提供されると見込まれています。健康診断は日本のスタイルを導入していると言います。

 

 

12月5日 晩

上海錦江飯店で「大阪市と上海市友好都市締結50周年の記念レセプション」が開催されました。出席された横山市長がご挨拶の中で、来年の大阪万博をアピールし、「皆さん、来年ぜひ大阪に来てください。その際、便利な一言をお教えします。それは“おおきに”です」とお話されました。

その後、上海市華源副市長がご挨拶され、最後は「おおきに」で祝辞を終えました。会場からは大爆笑が起こりました。

レセプションはとても温かく、穏やかな雰囲気の中で行われました。終了後、横山市長が出口のところで、出席者の一人一人と名刺交換し会話を交わされました。その丁寧な姿勢が印象的でした。

(横山市長が出席者と名刺交換・会話を交わしました)

12月6日(最終日) 終日見学

下記の企業や施設を見学しました。

花王、青浦城市企画展覧館、九如城青蕴颐養社区、長征鎮新城片区総合高齢者サービスセンター、太保家園·上海普陀国際康养社区

「花王」上海工場は1993年からと早く進出し設立されました。現在従業員470人で、生活用品や化粧品など日本とほぼ同じ商品の系列を生産され中国全土にて販売されています。

日本の企業文化の一つである、地域の活性化に貢献するということで、住民との交流が続いているということです。

最終日は、「花王」以外の中国の介護関連の施設も見学・交流を行い、最新の介護現場の状況を把握できました。それらは、政府が主導で地域に密着する高齢者総合サービスセンターや、中国の最大手の保険会社の高齢者施設、民間デベロッパーにより建設したCCRCなどでした。簡単にまとめると、近年、中国の介護関連施設のハードは飛躍的に向上しています。どの施設もモデルルームのようにきれいで、周りの環境も緑が豊かで広々で、外観と内装が整っている印象でした。しかし、開設して時間がそれほど経ってない関係か、入居率が低いのが現状となっています。経済の低迷が影響していることは否めません。

今後、見た目に加えて、さらに中身を充実させ、高齢者にとって尊厳のある人生を送れるようにすることが課題だと感じました。

もう一つ、今回は数日間でたくさんのところを訪れましたが、至るところで、事業紹介される際、大概、巨大なスクリーンで派手な映像と迫力の音響で、映像として流されたプロモーションビデオが印象に残りました。とにかくスケールが大きいです。これも中国の「特色」であると言えるのかもしれません。

しかし、不況が続いている今日、このような壮大な事業のビジョンが今後どのくらい実現できるのかは不透明なままです。

合計3日間のプロジェクトを終えました。ハードなスケジュールでしたが、実りの多いものとなりました。事務局の皆さん、現地の関係者の皆さん、大変お世話になりました、ありがとうございました!


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