「中国より日本のほうが “介護先進国”は本当か」
今年6月に、中国の上海市・南京市の医療・介護・人材事情の視察ツアーを企画・実施しました。日本の医療・介護・研究機関などから30名を超える関係者が参加されました。
5日間の日程では多方面にわたり、両都市の地域医療現場、介護施設、人材教育機関などを視察、そして現地サイドとの意見交換を行いました。参加者の中では初めての中国という方もいれば、何回も行っている方もいました。皆さんはそれぞれの立場で視点が違っていても、「中国は発展が速い、ここまで進化しているとは予想しませんでした」という感想は一致していました。
日本は中国より20年先に高齢社会に突入しました。そして2000年にスタートした「介護保険」。社会保険や現場で培ったノウハウ、間違いなく「介護の先進国」であります。但し、高齢少子化の進行につれて、社会保障の道も段々細くなりつつ、現場は既存制度に束縛されることも顕在化しています。果たして、日本の「介護先進国」の優位性はいつまで持つのでしょう。
こうしたことを背景にこの問題を提起させていただきました。
寄稿した記事をご参考ください。
https://diamond.jp/articles/-/178301