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「アジア健康構想(AHWIN )」フォーラムに出席しました

10月17日に、G20保健大臣会合に合わせて開催された
「アジア健康構想(AHWIN )」フォーラムにご招待いただいて、出席いたしました。

2016年に日本政府が旗をあげた「アジア健康構想」は、
その後あまり進んでいない様子のままで、今回のフォーラムで再点火ということでしょうか。
アジア地域に共通する急速な高齢化が背景にあります。
日本は医療と介護の分野では先に進んできた経緯があり、
長年蓄積したノウハウや経験などをアジア諸国に共有する、
そして産業として輸出できればとのことです。

10月17日に、G20保健大臣会合に合わせて開催された
「アジア健康構想(AHWIN )」フォーラムにご招待いただいて、出席いたしました。

共催機関:厚労省、内閣官房健康・医療戦略室、経産省、
東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)、
公益財団法人日本国際交流センター(JCIE)

テーマ:「アジアにおける高齢者ケアを描く:あるべき健康長寿社会とは」

日時:2019年10月17日

アセアン諸国の政府や団体が集まり、高齢者の予防医学的ヘルスケアから
介護人材不足まで幅広いテーマで発表とディスカッションが行われました。

感じた点は以下のものとなります:
・新興国は日本のように介護保険のような社会保障制度が整備されていない、
 財源を確保できる段階ではない。

・「医療」と「介護」のはっきりした境界線がない。
 介護といえば、医療の一部であるととらえがち。
 日本の「介護」というコンセプトは新興国では理解されていない。

・日本とは異なり、自宅で家族やお手伝いさんによりお年寄りの面倒を見ている、
 いわば介護の「担い手」の当事者は、アジアでは中国をはじめ共通しているようです。

・医療や介護は、その国の文化、価値観、生活習慣に大きく影響されていることを改めて思いました。

ゆえに、
・ディスカッションは噛み合わない部分が多かったため、
 日式介護を輸出とする前に、まず各国間で、共通言語を持つことが大事です。

・各国の文化の違いにより個々の医療と介護の在り方があります、
 それらに共有する部分を学び合うことから始めて、
 そこを起点にしていけば補う部分を見つけていけるかと思います。
 ですので、このような交流は今後も続けていただきたいです。

・日本はこれから介護技能実習生など、
 外国籍の医療介護関係者が増えてくるにつれ、
 高齢社会先進国である日本がまず異文化や多様性を受容することが求められるでしょう

私としては、引き続きこの分野での日中間の取り組みを発信していこうと思っています。

 

 

 

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