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中国(上海市)高齢者のフレイルへの対応と実践ーー名古屋国際シンポジウム

 

名古屋に本部がある社会福祉法人サンライフ・サンビジョンが主催の国際シンポジウム「高齢者のフレイルへの対応」が3月26日〜27日に開催された。

フレイルとは、単に身体的に虚弱な状態(フィジカル・フレイル)ではなく、社会性の虚弱(ソーシャル・フレイル)、こころ・認知の虚弱(メンタル・フレイル)という多面性があるとの解釈である。今回は、オーストラリア、カナダ、デンマーク、中国、フィンランド、スウェーデン、WHOなど合計9か国の政府関係者、学者、介護事業者の方々が、自国の政策と実践を発表され、ディスカションが行われた。

私とものコーディネートで、中国上海市から二人のゲストが招かれました。それぞれは上海市政府の取組みと民間事業者の実践事例を発表された。

 

上海市は、中国全国で高齢者人口率が一番高い背景に、政府は高齢者問題に対して、様々な取り込みを行ってきた。フレイルの対応として、2008年から毎年「健康促進キャンペーン」、「高齢者健康生活専門家相談週」を開催し、健康な生活習慣と生活理念を普及させ、生活の質を上げる目的であった。

また、ホームドクター制度を作り、家庭病床は5万に達している。ホームドクターは高齢者世帯ごとに健康管理フェイルを作って、定期的に訪問する。健康保健とリハビリなどの指導を行うほか、針灸理療、漢方の未病予防も含まれている。そして、上海市転倒防止の取組みと住宅改修でバリアフリー化に精力的に実施した。

上海市の様々な政策の中から、社区(コミュニティ)においての「互助システム」を特に参加者に注目された。これはボランティアの前期高齢者が後期高齢者をケア(安否確認、家事支援、通院支援など)する仕込み。1人の前期高齢者が5人までの後期高齢者を面倒みるとのことで、前者はそれを通じて、社会参加しながら生きがいを感じることができると同時に、後者は頼れる人が身近にいるため、不安や、孤独が解消できた。一石二鳥だ。

 

 

上海の民間介護事業者のフレイルの実践として、上海市紅日介護グループの董事長(陳琦さん、女性)により、入居者さんに楽しく日々を過ごしてもらう実践事例が紹介されました。

出勤制度:リクレーションに参加することによりポイントを付け月末に給料を支給する

紅日放送局:入居者さんにアナンサーを務めてもらう

英語教室:以前英語の先生だった入居者さんに英語教室を開いて、再び教壇に立ってもらったりする。

料理番:料理が得意な入居者さんが料理を作て、地域の住民たちに配るなど

編み物チーム:編んだセンターや、マフラなどをバザーに出したり、地域の住民に上げたり

など。

つまり、好きなことをしながら、他人のために何かができる、生きがいを感じてもらうことが大切だと、「細胞が活性化され、病気が忘れる」と力強く話された。500人の会場内から沸き上がる反応があって、みんな興味津々で聞き入りした。

ただ、中国はフレイルへの対応や健康寿命に関して、社会全体の意識がまだ低い。高齢者の精神的な面のケアや、高齢者の自立、社会参加などの分野での課題がまだまだ沢山残っていると上海からのゲストが締めくくった。

 

 


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